[商品の紹介]レッツ商会の大形の銀無垢懐中時計です。

[製造年代]裏蓋内側の商標の登録時期や時計の仕様からおそらく1889-1910頃年頃製と考えます。
1889年というと明治22年、パリで万国博覧会が開催され、エッフェル塔が建設された年にあたります。

[機械]
・ムーブメントFr.Retz製です。

テンプはバイメタルのチラネジ付き。
ブリッジのダマスキーン仕上げは見た目の美しさだけでなく、防錆や金属表面の硬化による耐久性向上の役割も果たしています。

時刻あわせはピンセット(ダボ押し)です。
時刻を合わせる際は、ケース外側11時位置付近にあるピンを一番深くまで押し込みながら、竜頭を回してください。
・状態動品で、テンプの振りも元気です。
日差は24時間の平置き実測で2分以内でした。

過去のオーバーホール履歴は不明のため、購入された方はオーバーホールに出された方がよいかもしれません。


[ 他にも色々出品しておりますので是非ご覧ください。]
[ケース]
・形状・材質材質は純度80%以上の銀無垢、裏蓋の開閉はヒンジ式のオープンフェイスケースです。
・状態アンティーク品のため経年に伴う傷があります。(画像参照)

[文字盤]ホワイトエナメルのダイヤルです。
割れ欠けともに無く、良い状態です。

[サイズ]竜頭含まずの56.7mmです。

[その他]Fr. Retz & Co(通称レッツ商会)はFriedrich Wilhelm Retzにより1874年、横浜で創業しました。
1876年には同じ横浜の商館であるE. Schwartz & Coの事業も引き継いでいます。
コロンやシュミッドと並ぶ商館時計の雄です。

創業者のFriedrich Wilhelm Retzはドイツでビールの醸造所の経営も手がけていたほか、戦前の五大ビールメーカーの一つカブトビールの創業初期の株主でもありました。
横浜に二店舗あったビアバー「Cave Madoc」の設立にも参加しており、日本のビール文化の最初期の立役者の一人でもあります。

1900年前後に作られ、かつ現在も動く機械と出会うことは日頃まずないと思います。
この機会にお手元に置かれてみてはいかがでしょうか。




[お取引について]アンティーク品ですのでノークレーム、ノーリターンでお願い致します。
新品同様の状態を望まれる方、細部が気になる方は入札をお控えいただければ幸いです。

まことに恐れ入りますが、「落札時刻＋48時間後までに発送先のご連絡が無い場合」及び「発送先のご連絡いただいた時刻＋48時間後までにお支払いいただけない場合」はご購入の意思無しとして対応させていただきますので、ご容赦下さい。

なお、日差の記載があるものについては、輸送時の振動による緩急針のズレなどで変化する場合があるため保証値ではありません。
参考値とご理解いただければ幸いです。

また、商品説明に特に記載がない場合は本体のみ(懐中時計なら懐中時計のみ)の出品です。参考画像などは商品に含まれません。

[詐欺について]高額商品について、次点落札詐欺、振込み先変更詐欺が多発しています。
お取引は取引ナビを通してご連絡しており、お客様のメールアドレス宛てにこちらから直接メールを差し上げることはございません。

なお、先日当方の商品を落札された方宛に振込み先変更詐欺のメールがあり、警察と連携して逮捕することができました。
ご協力いただいた各位に感謝します。

[発送について]入金日からご5営業日以内の発送を予定しております。

[領収書の発行について]オークションでの取引は現金の直接の授受ではないため、領収書の発行は行っておりません。

銀行の振込み明細ないし、から通知されております簡単決済の情報やクレジットカード会社から受け取られるご利用明細をもって領収書とさせていただきたいと思います。
※当方が領収書を発行するとこれら明細との二重発行になってしまうため、発行しないよう税務署から指導を受けております。