Aug. Wunderlich, Markneukirchen.ドイツ・マルクノイキルヒェン　1947年製4/4サイズ　ヴァイオリンボディ長：358mmC.A.Wunderlich(ヴンダーリッヒ 1826-1911)はドイツ・マルクノイキルヒェン及びジーベンブルンで楽器商として活躍した人物です。彼自身を含め楽器製作一家だったこともあり、自身の名前をブランド化し（1854年頃）、地方の腕の良い製作者達を雇い、バイオリンなどの弦楽器を含む様々な種類の楽器を製造・販売しました。1900年代初頭には影響力のある非常に大きな楽器店として繁栄していたようです。メーカーの大きな楽器製作工場があったようですが、後に工場での製造は中止し家内生産に切り替え、職人達のハンドメイドであることを売りにしていたようです。当楽器は家内生産で製作されていた頃のものになります。艶やかでではっきりとした色合いのオレンジニスで仕上げられており、特に表板のスプルースは今では中々手に入らないような細かく整った杢目の上質が使用されております。ドイツ製らしくきっちりと製作されており、オレンジニスにツゲ材フィッティングで血色の良い美しいモダンバイオリンとして人気です。ドイツ製の楽器の中でも上級の部類で、専門店では60万円以上で取り扱われております。この価格でこのクラスの個体を入手できる可能性は今後ますます低くなると思います。当時の安定した品質のドイツ製バイオリンを是非味わってください。一通り調整済み（駒調整、ペグ調整、魂柱調整、磨き、クリーニング、全体調整）になります。全体的にはとてもきれいな状態ですが、使用によるニス傷等見られます。フィッティングパーツ（ペグ・テールピース・あご当て）は高級ツゲ材のものに交換しました。新品のナイロン弦に張り替えてあります。調整・メンテナンス済みですので、チューニングしていただければすぐにお使いいただけます。